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殺しの烙印のbrianのネタバレレビュー・内容・結末

殺しの烙印(1967年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

数奇な運命を背負いながらトップを目指す殺し屋たちの姿を描いたハードボイルドアクション。

【主なキャスト】
宍戸錠(花田五郎)
南原宏治(大類進)
玉川伊佐男(藪原道彦)
真理アンヌ(中条美沙子)
小川万里子(花田真実。花田の妻・藪原の愛人)

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モノクロ映画らしい白と黒のコントラストが素晴らしかったです。
緊張する場面があるかと思えば、炊きたてのごはんの湯気を嗅ぐ主人公には場内から笑い声が起こりました(笑)
当時の日活社長が言っていたように訳のわからん映画でした(笑)が、それも映画であることを実感しました。宍戸錠さんカッコいい!
2017年5月21日シネ・ヌーヴォで鑑賞
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久しぶりに映画館で鑑賞。
映像と音楽がリマスターされて、スリリングかつスタイリッシュに描かれた作品を暫し見入った。フィルム・ノワールやヌーヴェル・ヴァーグにインスパイアされたのは間違いない。
炊きたてのごはんの湯気もハッキリ映っていた。花田五郎が湯気を嗅ぐ場面で場内は笑いの渦に巻き込まれると思いきや、今日のお客さんは至ってクール笑。
代わりに大類進の台詞で笑いが起きる新現象(僕も釣られて笑う)は映画館ならではの不思議な魅力と醍醐味を感じさせた。
脚本は具流八郎(ぐる はちろう)。個人名ではなく、8人のグループをもじったもの。その中には鈴木清順をはじめ、曽根中生、木村威夫、大和屋竺など映画に携わる人物が揃っている。濡れ場は曽根中生だろう。"ロマンポルノ夜明け前"を彷彿とさせる性描写に息を呑む。
この作品のあと、鈴木清順は長い冬眠に入るのだ。

Branded to Kill(1967)
https://youtu.be/mtJwa4gV9Lo?si=sEaVEQfiO9179n9C

https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/21726/
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