いの

殺しの烙印のいののレビュー・感想・評価

殺しの烙印(1967年製作の映画)
-


500本近い映画に出演されていたと、今朝のニュースで耳にしました。私は、そのうちの1本しか観たことがありませんでした(しかも、観たのは昨年)。1作しか観ていない私が申し上げてよろしいのかわからないけれど、ご冥福をお祈りします。

-----


殺し屋がランキングされ、すべての殺し屋がナンバー1になろうとしのぎを削る世界。ナンバー3の花田五郎は、ある人物の護送を依頼され、その任務中にナンバー4の高とナンバー2の佐倉を倒してナンバー2の座を獲得する。しかし、栄光の座についたのも束の間、部屋中に蝶の死骸を散りばめ自らも死に取り憑かれた謎の女・美沙子に依頼された狙撃に失敗した花田は、彼をナンバー2の座から蹴落とそうとする殺し屋たちの追撃を受ける羽目になる。挑戦者をすべて倒した花田の前に最後の敵として現れたのは、正体不明の伝説の殺し屋ナンバー1だった。(wikiより)


♪No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one♪と、錠さんに歌のプレゼントをしたくなるような映画。それを錠さんが拒否ったら、「2位じゃダメなんでしょうか?」と、にじり寄って問いただしてみたい。殺し屋ランキングのNo.3→No.2へと、のし上がった錠さんは、きっと私のことはガン無視して、セクシーな奥さんのところに帰ってしまうだろう。あーあ。

そしたら、今度は、私は飯炊き女となって、せっせせっせと白米を炊き、蒸したにおいを充満させて、錠さんを振り向かせよう。でもきっと錠さんは、炊飯器を抱えたまま、ご飯といちゃこらしちゃって、ご飯を炊いたのはこの私です!なのに気づいてもらえない。あーあ。

じゃあ、次は、蝶とかなんか、いっぱい集めてみる?これもダメだ、謎の女に負けるに決まってる。あー。


ちょ、ちょっと、待て。なぜ敗北のストーリーを私は妄想するのだ? 自分で書いてて笑えてきた。嫁にでも謎の女にでもNo.1の殺し屋にでも、どうぞどうぞ宍戸錠さんをあげますよ-!私はもっと違うところで勝負をかけますぜっ!笑笑


---


鈴木清順監督作品、初鑑賞。ギャグの映画なんだか、芸術作品なんだか、そのどっちもなんだか、ようわかりまへん!でもこれを、マカロニ・ウエスタンの系譜として観ると、また違う楽しさを味わうことができます。これは、ライス・ウエスタン(別名:白米ウエスタンww)!

この映画には、催眠術が巧妙に仕掛けられており、蝶をみると睡眠が誘導されるようになっているので、注意が必要です。(2度目も、全く同じところでウトウトし始めて、全く同じところで起きたという不思議。3度目は罠にひっかからず大丈夫でした。全部みたら、より面白い!)エロと銃とおっぱいと。美女と殺し屋と蝶蝶と。螺旋階段とエロと目ん玉と。No.1とNo.2と腕組みと。
次回観る時には、催眠術の罠にハマらないように気をつけまするぞっ!



*過去レビューの再掲です。
いの

いの