山岡

(本)噂のストリッパーの山岡のレビュー・感想・評価

(本)噂のストリッパー(1982年製作の映画)
3.0
森田芳光ブルーレイボックスから。

ロマンポルノをあまり見慣れていないせいか、かなり退屈に感じてしまった…何度も挑戦しては途中で見るのをやめていたが、4度目の挑戦でなんとか完走…。

収入を得るため客とのセックスのサービスを始める若いストリッパー、グロリアと彼女に本気で恋してしまう不気味な青年の物語。

奇妙なカメラワークや特徴的なダイアローグ、ディスコミュージックや歌謡曲などのストリップとミスマッチな選曲…随所に森田作品らしさを感じることができるが、ストリップ小屋の佇まいと同様にうらぶれた雰囲気が漂っていた…グロリアをはじめとしたストリッパーたちはあっけらかんとしたキャラクターが多く魅力的ではあるが、『の・ようなもの』のエリザベスよりは陰気で、見ていて少しツライ気分になった。

主人公を演じた宮脇康之は元有名子役だったそうだが、一方的な思いをグロリアにぶつける気持ち悪いキャラクターと彼が持つ幼児性が不思議な相乗効果を生んでおり、奇跡的に気持ち悪い存在感を放っていた。

グロリアが壇上に上がる際に繰り返し使われた竹内まりや作曲のウエディングソングの名曲、アン・ルイスの「リンダ」が妙に耳にこびりつく…。
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