このレビューはネタバレを含みます
TNG映画第4作目にして最終作。先日、『ヴォイジャー』をやっと見終わったので鑑賞。
CGやアクションシーンに迫力はあるのだが、ピカード以外のクルーが活躍する場面が非常に少ないし、かといってピカードというキャラクターを掘り下げたストーリーになっているわけでもない、かなり消化不良な作品。
これまで劇場版ではあまり出番のなかったロミュランを扱ったこと自体は評価したいが、ロミュラン帝国のことは余り描かれないし、トム・ハーディ演じる敵キャラクター、シンゾンに全く魅力が感じられない。
ラスト、データが自らの命を投げ打って仲間を守る展開はシリーズのファンであれば誰しもが涙するシーンではあるが、余りにも唐突な感があり、素直に受け入れることはできなかった…(『カーンの逆襲』のラストとは比べるべくもない…)
一番良かったシーンは、やはりライカーとトロイの結婚パーティのシーンだろう。お馴染みのクルーにウェスリー、さらにガイナンまで登場してくれて、嬉しいことこの上なかった…。
偉大なるTNGの最終作がコレではファンも納得いかなかっただろう…『スタートレック・ピカード』が作られた理由が何となく分かる気がする…。