山岡

スター・トレック/叛乱の山岡のネタバレレビュー・内容・結末

スター・トレック/叛乱(1998年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

TNG劇場版第3作。

1作目『ジェネレーションズ』ではカークとピカードの邂逅が主題となり、TNGのエンタープライズクルーは完全にサブキャラ扱いとなっていた。2作目『ファースト・コンタクト』はTNGメンバーそれぞれに見せ場が用意されているものの、テレビシリーズの豪華版のような内容で映画として傑作と呼べるような内容ではなかった。そして3作目は……『ファースト・コンタクト』と同じで良くも悪くもテレビシリーズの豪華版的な内容だった。『ファースト・コンタクト』はボーグの劇場版初登場、そしてバルカン人と地球人との出会いという歴史的なイベントによりなんとか映画らしさを感じることができたが、本作にはそんなウリになるようなトピックはなく、かなり地味。テレビシリーズのシーズン中盤に用意されている前・後編もののエピソード(シーズンまたぎのエピソードではない)のようなスケール感の作品だったと感じる。

確かに、シリーズではお馴染みの艦隊の誓いをテーマにしたストーリーは安心して楽しむことができるが、目新しさはない。また、ライカーとトロイが復縁してイチャイチャするシーンやジョーディの目が治るシーンなんかはファンとしては興奮ものだが、小ネタレベルであり、映画そのもののシグニチャーとなるようなものではない。また個人的には、エンタープライズからDS9に異動しているウォーフがエンタープライズに合流する方法が2作目と大差なくて雑過ぎるし、ピカードが叛乱を起こす展開がやや急過ぎて(ジェィンウェイ艦長なら即断するかもしれないが)説得力に欠ける…。

などと色々悪く書いてしまったが、TNGメンバーが再集結して元気に活躍している様子をみられるというだけでも存在意義があると思う。自分は今ヴォイジャーS5を見ている途中なので、それを見終わったら、『ネメシス』を見てみようと思う。
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