「子供から全てが始まる」
TSUTAYAでもGEOでも、レンタル禁止、お取り寄せ禁止になっている映画がいくつかあるのはご存じですか？
この映画はそのうちの一つ…。
貸してくれた映画狂の友人には本当に感謝。
タランティーノが選ぶ戦争映画第一位。filmarksでも4.4。こんな映画、マッドマックス以外で私は知らない。
なぜこの映画がこれほどまでに素晴らしいのか。
悲惨な戦争映画、特にホロコーストが絡むものの中でもトップクラスにリアルを描いている。
直接的な凄惨なシーンをあまり描かないからこそ、強烈にインスピレーションさせられてしまう。
劇中ほとんどBGMはなく、セリフもそれほど多くはない。聞こえてくるのは【セリフにならない声】だ。
主人公の少年、序盤はあどけない表情、笑顔であったのに、その後、筆舌に尽くしがたい地獄を見てまるで老人のような深いシワが刻まれる。
観賞後、エネルギーを取られすぎて再鑑賞困難な状態になるにもかかわらず、序盤の初々しい少年と本当に同一人物なのか確認したくなること必死だ。
グロシーンは少ない。目を覆いたくなるシーンもあるにはあるが、これ真の戦争映画。学術的価値も非常に高い。学校で観せるべきだと本当に思う。
