大怪我を負ったが痛みを感じないことに気づいた主人公。
身体を傷つけることに安堵感を覚えたのか止められなくなってしまい傷つけるというよりエグってた………
大きなストレスとの心のバランスを保つためかある種の確認作業か…子供のように皮膚で遊んだり口に入れてニチャニチャしたりコレクションしたりもう衝撃of衝撃。
自分の身体がどこか遠くに感じているのか、ひとつになりたいとセックスのように執拗に絡んではちぎって中に取り入れて、乾いて終わりがくると居た堪れなくなり、また衝動に駆られる負のスパイラルは観てるこっちまでキツい。
似たような腕に食いつく描写だと『RAW』が浮かぶけどあちらは若干ファンタジーだから心にガツンと食らうものがまったくちがう。心に残る空虚感と襲ってくる衝動にいつまで振り回されるのか…疲弊of疲弊。
ずーーっと変な表情で歯を食いしばってたので表情筋がピクピクするし顎が痛かった。人にはホイホイ勧められないけど勧めたい作品。『マーターズ』を観た時に似た衝撃を受けました。