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エンゼル・ハートのlarabeeのレビュー・感想・評価

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)
4.1
【今のミッキー・ロークが演じるとホラー要素マシマシ】

私立探偵のエンゼル(ミッキー・ローク)はサイファー(ロバート・デ・ニーロ)からの依頼で歌手のジョニーという男の行方を追う。だがエンゼルが行く先行く先で殺人事件が起こる。

証拠や状況から、このままではエンゼルが殺人犯にでっち上げられる。果たして誰が殺したのか?依頼人サイファーは何者なのか?ジョニーはどこにいるのか?

過去と現在、夢と現実、真実に近づこうとすればするほど深まる謎。どんどん深みにハマっていくエンゼル。そして衝撃の結末が待っている。

ダボダボのコート、ピストルやメモ帳がごちゃごちゃに入っている引き出し、死体の靴でロウマッチに火をつけるミッキー・ロークと周りの小道具がイチイチ画になるし、イチイチカッコいい。

ただでさえサスペンスホラー要素強い中、誰が見ても完璧にカッコ良くて色気のあるミッキー・ロークが主演しているからこその世界観に仕上がっている。本作でしか観た事無いが、ブードゥー教の巫女で事件の鍵を握る黒人女性エピファニー役のリサ・ボネットも幼いのに妙な色気を醸し出していて素晴らしい。脇に回ったデ・ニーロも存在感抜群で作品の世界観に大きく貢献している。

この作品の世界観に浸りたく、何年かおきに観たくなる。今のミッキー・ロークが主演なら別の意味で本当に怖いホラー作品になってしまうけどね。
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