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愛する時と死する時のpikaのレビュー・感想・評価

愛する時と死する時(1958年製作の映画)
4.0
ドイツ人であるサークがアメリカへ亡命した後に息子の戦死を知ってドイツ人の視点から作った反戦映画。

青年が休暇をもらって地元へ戻り好きな女性ができるがまた戦場へ戻らなければならず。。という題名そのまんまのストーリーで、サークの代名詞であるメロドラマが主な軸。
しかしながらドイツ人の青年が「戦争を忘れて僅かな休暇を楽しみたい」と地元へ戻っても、空襲だったり知人が収容所へ入れられたり両親が行方不明だったりと戦争から逃れることができず、戦場では自分のしてきたことを忘れようと何も考えないようにしてきたこれまでとは違って、前線から離れた地で戦争が起きたことで変化した姿や人々に出会い目にして、戦場でしてきたことや国家への疑念など「戦争とは」というのを考えさせられていく展開やエピソードが秀逸。

それら全てが横に逸れるでなく、メロドラマを軸にして多角的な「戦争」というものを描いてみせる。そしてその描写や演出はとても美しく意味深でロマンチック。
全体的にちょっと長いな、という部分はあれどラストは胸にグサーッと刺さって余韻半端ない。凄い。

ライラックの香りってどんな香りなのかわからない。(´+ω+`)