玉生洋一

見知らぬ乗客の玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

クライマックスの超高速回転木馬シーンは圧巻。
序盤の殺人シーンも、楽しげな遊園地映像が延々と流れて固唾をのむ。
面白かった。

が、
勝手に
「脅迫やいやがらせを受け続け、交換殺人を実行しないと幸せな暮らしが徹底的に壊れる事態に追い込まれる」
「仕方なく交換殺人を実行」
「さらに困った立場に追い込まれる」
または
「交換殺人をやらなくても窮地を脱せるような秘策を実行する
(殺人を実行したと男に思わせておいて実際は偽装だった等)」
といった展開を期待していたので
中盤の展開はやや物足りなかった。

顔見知りでは交換殺人の意味がないのに
男はひょこひょことパーティに現れて
ぶっ倒れちゃったりするし。

テニスシーンが新鮮。
左右に首を振ってボールを追う観客たちの中に
まっすぐこちらを見つめる男がいるというシーンは怖い。

警察がなかなかの無能ぶりを発揮。
2人いるうちの1人は有能なのかと思ったら違った。
撃たれた回転木馬の係員は無事だろうか。
張り付いている容疑者に怪しい男がウロチョロ近づいていたら、すばやく調査できないものだろうか。
ピストルが送られてきても何も気づかないし。

2022.5 BSプレミアム。