Eryyy678

真実の行方のEryyy678のレビュー・感想・評価

真実の行方(1996年製作の映画)
4.0
法廷サスペンス。彼は無実か、あるいは?

弁護士としての矜持。その代償。
ベストを尽くすことが、もし悪手に働いたら?ってことを考えてしまいます。
でも、結局。自分を信じるしか、ないんですよね。

あるいは、他人を。

俳優の演技力に、かなり依拠している映画だと思いました。逆に、そうでなければ成り立たないストーリー。

この映画が示唆しているものは、第三者の視点からは、結局真実はわかり得ないってことなのかもしれません。
ストーリープロット上、真実として提示されていることすら、欺きかもしれない。
まあそれこそ考察の余地ありってことなんですけど、あの終わり方から、エンディングがまさかの

「Canção do Mar」

歌詞はともかく、あのメロディが流れることが、表し用のない業の深さを感じてしまいます。
とゆうかむしろ、心地良いくらい。
心にぽっかりと暗い穴が空くような寂寥感なんだけど、心地良いような、ね。

そんな奇妙な後味。
Eryyy678

Eryyy678