松原慶太

バニー・レークは行方不明の松原慶太のレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
4.3
ロンドンに引っ越して来た主人公の娘、バニー・レークが、入園初日に幼稚園から消えてしまう。なぜか先生も園長も不在。それどころかバニー・レークを見た人はひとりもいないと分かる。警察はそもそも女の子の実在すら疑いはじめるのだが...。

隠れた大傑作。とにかく出てくる人物出てくる人物、みんな怪しすぎる。ミッシング(失踪)ものとしては、ヒッチコックの「バルカン超特急(原題:消えた老婦人)」とならぶ古典と言っていいかもしれない。ソール・バスによるタイトルシークエンスも洒落ている。

近年のミッシングもの「ゴーンガール」や「フライトプラン」と見比べてみるもの一興だとおもうが、ネタ元である、本作や「バルカン超特急」のほうがはるかに手に汗握る。
松原慶太

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