Mikiyoshi1986

女渡世人のMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

女渡世人(1971年製作の映画)
4.0
12月1日は我が愛しき東映任侠映画の緋牡丹・藤純子さんの72歳のお誕生日です。
おめでとうございます!

人気を博した『緋牡丹博徒』『日本女侠伝』に次ぐ、純子さん主演の新シリーズ『女渡世人』第1作目!

渡世の筋に則ってピストルと白刃を器用に使い分け、生き別れた母親を探す旅を続けている女渡世人"妻恋いお駒"こと早見駒子。

25歳とは思えぬ気品と色気でもって、寿退社前の美貌を余すことなく銀幕に焼き付けてくれます。
着物の裾から覗く紅地がこれまた艶やかであり、
入浴シーンは自然と前のめりになり、
そして彼女の吐く「死ね!」は萌え死ぬほどの破壊力であります。

親娘の絆がテーマでもある本作ですが、
助演で登場する子連れ渡世人役はやはりこの人、鶴田浩二。
彼の幼い一人娘お夏ちゃんに自身の境遇を重ね、長野の温泉街まで送り届けちゃうお駒さん。
本当優しい、好き。

そしてお駒さんの実の母であり、今は温泉街を乗っ取ろうとするヤクザの女房・お瀧さんを木暮実千代が熱演します。
身の上を隠し、二人の対面を情感たっぷりに魅せるシーンは泣かせる…!

一方で"裸の大将"でお馴染み芦屋雁之助の饒舌トーク、正司敏江・玲児のどつき漫才、白木みのるのスタンドプレー、そして幼げな水森亜土など脇役がコメディ路線に徹して物語に緩急を与えてくれます。

お年を召しても相変わらずお美しい和美人・純子さん。一生憧れます!
Mikiyoshi1986

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