とり

ウォール街のとりのレビュー・感想・評価

ウォール街(1987年製作の映画)
4.4
チャーリー・シーンが一番輝いてた頃の作品ですね。
もちろん今も輝いてますがね~。
オリヴァー・ストーンの持ち味が存分に発揮されつつ、それがいい方向に向った代表みたいな出来。
社会派と娯楽性が上手く融合しているし、キャスティングも絶妙で豪華。
バカ正直に正義の道を貫いたため窓際族に追いやられた人生を送るハル・ホルブルック、マイケル・ダグラスのライバルである投資家で大富豪のテレンス・スタンプ。多くを語らなくても彼らの背景が伝わってくるのは俳優パワーによるところが大きいでしょう。
チャーリーの実父マーチン・シーンもくたびれ具合がいいですね~。親子愛が安っぽく感じられない。見つめ合う目が本物の情愛にあふれています。ただ、お互いこっぱずかしくはないのかと気になりますが。
欲深いくせにチキンな弁護士役ジェームズ・スペイダーもいい味出てます。
ヒロインのダリル・ハンナ起用だけがいまいち。悪役はとにかく魅力的でないとどうしようもなくなりますから。
とにかく時代性が突出していて面白いです。今となっては化石かと思うようなハイテク機器を自慢げにひけらかすマイケル・ダグラス。当時はこんなんだったよな~ってひしひしと感じる超バブリー映画。
当時はチャーリーに夢中でしたが今観返すと・・・マイケル・ダグラス演じるゲッコーのなんと素敵なこと。
お金儲けのためなら手段を選ばず。クールで非情。こんな人に普通はなれませんからね。憧れますよ。
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