「無頼」より 大幹部の010101010101010のレビュー・感想・評価

木村威夫の美術と、青江美奈の歌唱の効果が素晴らしい。
「汚れちまった哀しみに」…！！
ぼつぼつと降る雪の寒さと、線路・駅の直線性、赤線の部屋も印象に残る。

希望が目の前でことごとく切断され、開きかけたあらゆる温かな関係がペーソスに染まってゆく。
渡哲也、いい。
最後、死ぬ姿が映し出されない、というところも、ふぅむ…、と感じさせられる。

ただ、登場するヤクザたちの多くが、ヤクザ顔に見えないところが惜しい。