YouTubeでBSアニメ夜話という番組の「トップをねらえ」の回をなんとなく見てしまい、もう見るしかないという気持ちに追い込まれて鑑賞。観て良かった、笑って泣ける。
1988年制作のこのアニメ自体は当時から知ってはいたが「エースをねらえ」と「トップガン」をベースに色んなアニメや特撮モノが合わさったパロディになっているというのを聞いて、ずっと避けていた作品だった。当時観ていたらまた違った感想になったかもだが、今となっては面白く観られる。そして監督・庵野秀明がこのあと作る「エヴァンゲリオン」TVアニメシリーズのベースになっている事も2024年に観るとそれが鮮明に分かる。予告編の明朝文字デザインとかこの作品からだったんだな〜(笑)
ベースがパロディとはいえ、宇宙空間と地球の時差に引き裂かれていくドラマ展開とかは切なくてマジ泣ける。同じ時空間に居られる事の幸せ…。あと手描きセルアニメの力も凄く感じる。楽になったはずの現在のCGアニメが負けてる所が多分にある感じがする。70年代の「エースをねらえ」やその他のアニメをベースにこの「トップをねらえ」が創られ、それをベースに庵野秀明が「エヴァ」を創り、この作品を観た新海誠が「ほしのこえ」を創ったのかもな〜というアニメ体系一部を勝手に感じたりもした(笑)
この作品の日高のり子の演技、声の張り、艶、本当に素晴らしい。彼女の声で観ているこちらが熱くなれる。
「ごめんキミコ、もう会えない…」
P.S. ただ土台となるテニスのアニメの名作「エースをねらえ」を観てないと面白さ80%減かも(笑)