たく

ふたりのベロニカのたくのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
3.6
ポーランドとフランスで生まれた瓜二つのベロニカが、お互い霊的な感じで繋がってる話。セリフが少なく、いったい何を描こうとしてるか分からなかったけど、イレーヌ・ジャコブの柔らかい魅力とそれを最大限に引き出すカメラがまあ素晴らしかった。音楽が話の重要な要素として登場するのは、キェシロフスキ監督自身の「トリコロール 青の愛」もそうだったね。

ベロニカが持ってる透明なボールから見える世界が上下逆さになってるのが何だか象徴的。あとドッペルゲンガー設定に岩井俊二監督「ラブレター」、絵本作家が一本のカセットテープでベロニカを引き寄せるあたりは「失くした右手」連想した。
たく

たく