丸木

灼熱の魂の丸木のレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
3.7
残酷な親子の物語

【時期】レバノン内戦中(35年前)、現代
【出来事】レバノン内戦(1975〜95年)
【原案】ソポクレス『オイディプス王』

本作の展開は衝撃だが、ギリシャ悲劇として有名な物語がベースというのでさらに驚き。

日々見聞きするニュースでイスラム教の過激派がテロを起こすというイメージが定着してしまったが、本作ではキリスト教の過激派が出てきて目が覚めたような思いだった。

戦争という悲劇を描いた映画の傑作が『西部戦線異常なし』とすれば、本作は戦争がさらなる悲劇を招く映画として傑作だった。
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