丸木

レヴェナント:蘇えりし者の丸木のレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
3.9
復讐するは我になし

【時期】1823年
【舞台】ミズーリ川支流グランド川付近(現サウスダコタ州パーキンズ郡)→ミズーリ川沿→ミズーリ川支流イエローストーン川付近(現ノースダコタ州・モンタナ州)
【原作】マイケル・パンク『蘇った亡霊:ある復讐の物語』
【人物】罠猟師ヒュー・グラス

西部開拓初期、ネイティブアメリカンが東部にも存在していた頃の話。

熊に襲われ生還した男という実話をベースに、当時の時代背景や自然と人間の関わり、生と死について考えさせる奥深い映画になっている。
最近の映画で感覚として近いのはWW1の1兵士に焦点を当てた『1917』

アートよりの作品で、見応えのあるアクションもあるのだがメインではないのでアクション映画として見てしまうと少々退屈に思うかもしれない。
描写が良い意味でしつこいので体感型映画として最上。ディカプリオ好きの方も毎度お馴染みディカプリオの受難フルコース映画として楽しめると思う。

【調べ物】
時代背景はフランスのナポレオンからアメリカがルイジアナ(今作の舞台含む)を買収してフランス人を追い出した後。舞台となる1823年は第5代大統領がモンロー主義を掲げヨーロッパの干渉なく主権国家樹立の道を歩み出した年。
その後にインディアン移住法の成立を受けて、彼らは西部に強制移住させられ、映画でよく見る西部劇の時代がやってくる。
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