このレビューはネタバレを含みます
面白かった！毎回監督が変わっているということで今作も観る前は不安だったが、全く問題無し。今までで一番”チーム”を大事にした作りになっていて非常に好感が持てた。いかにも一癖ありそうなジェレミー・レナーが過去に傷を抱えた普通の良い奴だったのも良かったし、復讐に燃えながらも冷静さを保とうと頑張るポーラ・パットンも素晴らしかった。サイモン・ペッグはずるい。とにかくチーム内の掛け合いが楽しく、でもコメディにはならない絶妙なライン。「blueはglue」「redは？」「dead」は最高に好きなやりとり。その他もクスクスニヤニヤしてしまう掛け合いばかりで、チーム皆が好きになる。
アクションもユニーク。急に120階から130階へ超高層ビルの外窓を登らされる羽目になるイーサンにはゲラゲラ笑ったが、実際そのアクションはハラハラしてさすがの面白さ。走りながら列車の秘密基地でもある車両に飛び乗るシーンも笑ったなぁ。猛ダッシュしながら認証コード入れたのにエンターを押していないとか、更に走りながら網膜認証させられるとか。でもここでも柱に激突しそうになるという面白いけどハラハラする要素はちゃんと入っているんだよな。もちろんラストの立体駐車場を駆使した格闘アクションも楽しかった。
ストーリーはかなり単純で大したひねりも効いていないし細かいところはめちゃくちゃなのだが、その分チームを描くことに注力したと思えばまぁ。実際観ていて飽きなかったし。とにかくテンポが良いし、余計なメロドラマも一切無いのがまた良い。最後にシリーズおなじみスティッケルを登場させたと思ったら、さらにまさかの妻が登場という非常に憎い演出も"わかってる"感が強く最高。絶対"大人の事情"で出番がなくなったと思わせておいてのこの展開は本当に小憎い。
これだけシリーズが続いていて一級エンタメとしての質を損なっていないのだから本当にすごい。次作も観ないと。
