トムヤムクン

冬の光のトムヤムクンのレビュー・感想・評価

冬の光(1962年製作の映画)
4.5
この映画の人物たちの絶望をリアルなものとして感じることができないのは、運のいい時代だというべきでしょうか。聖職者でさえ神を信じられなくなるニヒリズムの極北。80分そこそこの時間としては短い映画ですが、質と言いましょうか、映像の緊迫感が冒頭からえげつない。ベルイマンを「顔」の映画だと評したのはドゥルーズでしたが、誰しもがこの世の終わり一歩手前のような表情をしていて体力をごっそり削られる映画でした。
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