トシオ88

たたりのトシオ88のレビュー・感想・評価

たたり(1963年製作の映画)
3.4
90年前から怪異の続く屋敷。その調査の為、4人の男女が訪れるが、邸宅はまるで生き物のように夜毎に蠢き男女を静かに蝕んでいく。

モノクロで描かれるゴシックホラーの名作。冒頭の屋敷の成り立ちの描写はかなり魅力的な演出。その後の現代を舞台にした演出は、やや主人公のエレノアが精神的に不安定なところがあり、鑑賞している側も疲弊してしまう。しかし朦朧とした恐怖の描き方は「回転」と同様に不気味で秀逸。やがてエレノアのメンタルは屋敷との同化を望み、周囲は懸命にそれを防ごうとするが…😨。
ラストに至る数分間は衝撃的なカットもあり惹き込まれる。結末も曖昧なまま、終幕を迎えるが、オープニングと同じように厳然と聳え立つ屋敷の不気味なシルエットが印象的。

因みに4人の主人公のうち、たぬき顔の殿方、どこかで観たことあると思ったら、東宝「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」で水野久美姐さんといちゃしていたラス・タンブリンでした😃
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