このレビューはネタバレを含みます
娘を殺された男の話。
ストーリー自体は至ってシンプルで、「娘を殺された父親が犯人に復讐を果たす」という内容になっています。
話自体は分かり易いものの、逆にシンプル過ぎて「で?」となってしまいました。
神の不在というテーマを描きたいのは分かりますが、信仰心のない人間からすると、ただの胸糞話を聞かされただけに過ぎませんからね。
現代の映画だったら、犯人の善良な部分を描いたり、父親の復讐にも葛藤を挟んで、もっとサスペンス性を盛り込むと思うのですが、良くも悪くも、商業性や娯楽性が問われず、アートとして映画が作られていた時代だったのかもしれません。