けーな

ダメージのけーなのレビュー・感想・評価

ダメージ(1992年製作の映画)
3.3
息子の婚約者と不倫に溺れる下院議員の話。

監督は、「死刑台のエレベーター」などのルイ・マル。今作は、フランスではなく、イギリスが舞台で、皆、英語を話す。 

ジェレミー・アイアンズのスーツ姿が、とてもスタイリッシュで、こんなに背が高くて、顔が小さく、スタイルのいい人だったんだと、初めて気づいて、カッコいいなと思ったけど、この役が、ダメ過ぎて、途中からは、全くもって、カッコよく見えなくなった。

道ならぬことであっても、どうしても惹きつけられてしまう恋っていうのもあるかとは思うけど、この話の2人は、とにかく頂けない。あまりに唐突過ぎる。あそこまで惹かれ合うのが不思議だった。ただ単に、肉欲だけの気がしてならない。特に、父親の方は、息子のことを思えば、関係を続けてはいられないだろうと思うけど。

息子マーティン役は、ルパート・グレイヴス。今では、ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」の、レストレード警部のイメージが強いけれども、今作では、まだまだ若い。重要な役どころ。

母親役は、ミランダ・リチャードソン。ハリポタで、リータ・スキーターだった人。この前、デビュー作の「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」を観たばかりだったので、おぉーと思った。英国アカデミー賞で、助演女優賞を取ったのも、大いに納得。

そして、魔性の女アンナを演じたのは、ジュリエット・ビノシュ。今まで、彼女が演じた色んな役を観たことあるけど、今作が、1番凄かったかも。色んな意味で。
 
以下、ちょっとネタバレ↓










マーティンの、あの展開は、辛い。母親の気持ちを思うと、涙が出た。夫のことを、絶対に許せないと思う。
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