ジュリエットビノシュということで鑑賞。
ファインフィルムズ。
タイトルに偽りなし。破滅的な恋愛。もう刹那の希望しかなく、あとは滅びるばかりの恋。
ファムファタールとはこの人か、そんな女性をビノシュが好演しています。
アンナっていう名前の女性をビノシュが演じるとどうしてもあの作品を思い出す笑
もう、最近見た映画で一番ストーリーに集中して見ちゃったかも。あとはぺったんこから色々とバラエティのあるビノシュの髪型。
もう無理ですよ。精神的に、深い影を落としては終わる不倫をテーマにした映画です。しかも息子の恋人と。
母親に言われ、手を引こうとするスティーブ。そして電話をかける。少ない言葉で別れを告げられ、アンナは、切られた後のテレフォンの音を聴いていた。本当にマーティンが不憫。
娘はなんとなくわかっていたと思う。乾いた家族関係のこともあるし、アンナの過去、そしてスティーブとアンナの関係。この映画、緊張する場面が多すぎです。こりゃ没入してしまう映画ですね。
イングリッドことスティーブの奥さんがスティーブと結婚した理由って金目であって恋愛では無いんだとしたら、スティーブは本当の恋をしたことがなかったのかと思う。
最近見た映画の中で一番ラブシーンが激しかった。その中でもしとやかな姿で立ち振る舞い続けたビノシュはすばらしい。お互いに目を塞ぐのは、どういうこと?
悲しく憂いを帯びた瞳。見つめるだけで誘惑されるような、そんな甘い顔を見せています。いや、これはもう顔とかじゃなくて存在感なのか。
いろんなかわよ美しビノシュが観れたし、物語にはすごく没入できた、なんなら原作の小説すら欲しい、だけどだけど鑑賞後ダメージが大きすぎるっ!ってことでちょいと低めのこの評価。
結婚生活を思い描いて一緒にご飯を毎朝食べて新聞読むのは無理でも、別れようって言った途端に部屋の鍵郵便で送ってくる程度の好きってこと?わかんねー!ってかわかる?わからなくていいのか。恋愛はわからないのがわかる。