ぶみ

オルカのぶみのレビュー・感想・評価

オルカ(1977年製作の映画)
3.0
オルカ、それは聖なる海のロマンを告げる地上最強の動物!

マイケル・アンダーソン監督、リチャード・ハリス、シャーロット・ランプリング等の共演による海洋パニック。
シャチを生け捕りにしようとした漁師が、誤ってメスのシャチとお腹にいた子を殺してしまったところ、オスのシャチから反撃を受ける姿を描く。
主人公となる漁師をハリス、シャチの生態を研究している動物学者をランプリングが演じており、この二人を中心に物語は展開。
海洋パニック映画の代名詞とも言えるスティーヴン・スピルバーグ監督『ジョーズ』の二年後の作品ということで、数多ある同種の作品に埋もれがちながら、知能の高いシャチを取り扱っていることから、意志を持って反撃してくる姿が印象的であり、他作品とは一線を画しているところ。
何より、特筆すべきは、製作総指揮が多くの作品を手掛け、私のお気に入りの作品であるジョナサン・モストゥ監督『ブレーキ・ダウン』もプロデュースしたディノ・デ・ラウレンティスであるのに加え、音楽を担当したのが、もはや映画音楽界のレジェンドと言えるエンニオ・モリコーネであることで、まさかB級パニック作品でモリコーネの劇伴がかかるとは思ってもいなかった次第。
1977年公開であるため、流石に古臭さやセットのミニチュア感は否めないが、独自の設定と、モリコーネが奏でる調べがキラリと光る一作。

動物への罪も罪ですか?
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