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ハリーの災難のninekoのレビュー・感想・評価

ハリーの災難(1955年製作の映画)
3.0
『桐島〜』評で取り上げられていた作品を観る③。ハリー、死んだってよ。

桐島同様、「いなくなった(この映画の場合は死んだ)人間を巡って周りの人間が右往左往する」話。右往左往と言いつつ結構冷静だったりするんだけどね。「そもそもハリーって誰?」から始まるし。人が死んでいるとは思えないくらい全体的にのほほんとした空気が漂っていて、会話のノリも基本的に脱力系コメディの趣。死体を掘り返したり埋めたりするついでに恋愛だってしちゃう。次第に「俺は何を見せられているんだ?」という気分になってきたけれど、医者のメタい発言が代弁してくれました。終盤に待ち受ける、逆に衝撃的な予定調和は君の目で見届けよう!
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