シリーズの大きな転機となる第4作を再鑑賞。
前作まででもシリアスでダークな要素や
展開はあったが、
本作を思うと平和だったと思う位に
尾を引くシリアス展開が描かれた事で、
ハリー達が子ども時代を卒業する
ようにも感じられる映画だった。
3つの魔法学校による
トライウィザード・トーナメントが開催され、
その代表選手となったハリーが
試練を乗り越えた末、
復活を遂げる闇の帝王ヴォルデモート
と対峙する物語となっているが、
この急転直下とも言える展開に
面白味を感じる内容だった。
物語中盤に至るまでは、
競技内でのドラゴンとの対決や水中戦
というアクションを繰り広げていくが、
ホグワーツ内ではコミカルなやり取りが
多く描写されており、
その減り張りある作風が良いと思った。
コミカル部分で好きなのは、
ハリーとロンを手で押さえつける
スネイプ先生の場面だったりする。
しかしながら、
ダンスパーティでの
ハーマイオニーのドレス姿は、
いつ見ても綺麗と思ってしまう場面だ。
そして、復活してしまう
ヴォルデモートとの対決だが、
今までのシリーズにない緊張感が漂う上に、
生徒で命を落とす人物が出るという
ショッキング展開が印象的だった。
その後の場面における悲しさが、
今回の再鑑賞で個人的に
最も気持ちが揺れ動いた場面だった。
初見の時からの嫌な場面は、
ハリーとロンの仲違いに関する場面だ。
明るさまにハリーが陥れられている状況
でロンがハリーを信じないのは、
少しがっかりする展開でもあった。
又、物語自体に関しても、
ヴォルデモートの計画が回りくどく、
ハリーを罠に誘うチャンスが
他にないのかと思わない訳ではなかった。
三校対抗試合という大きなイベントに
意気揚々とする中、
ヴォルデモートの復活という
物語の核心が大きく動いた作品で、
シリーズとしても重要で好きな内容だった。
ハリー達の過酷な運命が動き出す
一作だと思った。
