パピヨン

張込みのパピヨンのレビュー・感想・評価

張込み(1958年製作の映画)
3.9
松竹の後のドル箱ジャンルとなる、野村芳太郎監督✕松本清張原作の第一作目となった作品ですね。
若手の柚木刑事(大木実)と先輩の下岡刑事(宮口精二)は、東京で発生した強盗殺人事件の主犯石井(田村高広)を追っていました。そして、その石井の昔の恋人の横川さだ子(高峰秀子)が嫁いだ、九州は佐賀市に向かったのです。二人は、横川家の向かいの旅館で張り込みを開始したのですが、銀行員の後妻に収まっていた当のさだ子は、単調な日常を繰り返すのみで、本当に石井が現れるのか自信はなかったのです····。
追跡劇の、刑事物の、張り込み劇の古典となった作品のようです。若手と先輩刑事二人と、張り込みをするために部屋を借りた旅館の人々との交流が、これまた楽しいのです。面白い映画に仕上げたと思います。野村芳太郎監督にとっても、初のクリーンヒットとなりましたね。
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