● 数少ない本物の戦争映画の一つ
まず子供の頃に本作の、未短縮ドラマ版を鑑賞。
U・ボートは元々TVドラマとして製作され、それを映画用に編集したのが本作である。ちなみに、ドラマ版は全6話、計5時間もある!
そのときは観ていて本当に辛くて、本当に潜水艦に乗せられた人の気分になったのを憶えている。
誰でも長時間視聴すると、やはり疲労してくると思われるが、
その感じが実に、徐々に元気を失って行く船員たちの気分とリンクして、余計にそう体感させてくれたのかも知れない。
(ちなみに、二度と、ドラマ版の方を好んで観たいとは思わない!)
そして本作で印象的なのは、何といっても救われないラストシーン。
あのシーンがあるからこそ、ハリウッドが作る「楽しい戦争」にならないのだ。
まさしく、本物。本当の戦争映画である。