八珠主火

こわれゆく女の八珠主火のレビュー・感想・評価

こわれゆく女(1974年製作の映画)
3.8
ジーナ・ローランズ演じる妻というのが今で言うメンヘラ?なのだがそのマジキチっぷり演技はやはり凄いとしかいいようがない。彼女のとても繊細な狂気を表現した顔芸(笑)はこの映画のキモ。
そんな彼女に振り回されつつも、不器用(夫も充分狂っていると思うが)であるが故に、愛する妻を持て余してしまう夫ピーター・フォーク。
情緒不安定なこの2人のパワーバランスがとても不安定に揺れ動くため、観ている方も凄く不安になるがそこが面白い。
肝心な場面でわざと表情をボカしたり、過度なアップを多用したりと、より不安定な精神性を強調させるカメラワーク演出も見事。
八珠主火

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