八珠主火

SWEET SIXTEENの八珠主火のレビュー・感想・評価

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)
3.8
どこがSweetなんだよ…そう思わずにはいられないほど重くて切ない映画。
15歳という子供でも大人でもない微妙な年齢。貧困。ドラッグ。暴力。そんな環境の中で、ヒリヒリするような痛みと純粋さを持つ2人の少年。若さゆえにどこか破滅的なモロさを垣間見せたりもする。
主人公の若者を突き動かしていた母への愛が裏切られた時、これまでの全人生を否定されたような気持ちだったのだろう。見終わって全然スカッとはしないが、ケン・ローチ監督が作る映画はだいたいこういう感じらしい。だからこそいつまでも記憶に残るのだろう。
八珠主火

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