Yukiko

フリー・ウィリーのYukikoのレビュー・感想・評価

フリー・ウィリー(1993年製作の映画)
4.0
2021年8月25日
『フリー・ウィリー』   1993年制作
監督、サイモン・ウィンサー。
他の監督作品に『クロコダイル・ダンディー in L.A.』
『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』がある。

孤児院を脱走したジェシー(ジェイソン・ジェームズ
・リクタ―)は、警官に追われ水族館に忍び込む。
ジェシーは水槽の中にいるシャチのウィリーを見つける。
その後、ジェシーは孤児院に戻され、里親の家に
引き取られる。
水族館の壁のペンキ落としをすることとなったジェシーは、
再びシャチのウィリーと出会う。
ジェシーもウィリーも母親と引き離されているという境遇が
似ていて、次第に仲良くなっていく。


イルカの映画は多々あれど、シャチが出演する映画って
『フリー・ウィリー』シリーズの他は『オルカ』がある。
『オルカ』はシャチが出演するパニック映画らしい。
観てみたい。

映画は、ジェイソン・ジェームズ・リクタ―さん13歳の時の
出演で可愛らしい突っ張り振りを演じている。
母から捨てられたことを受け入れず、いつか母が迎えに来て
くれることを固く信じ、周囲に馴染まない。
皆、いい人達なのにね。

ウィリーも捕獲されて母たちと引き離され、狭い水族館
暮らし。
水族館の職員たちと馴染まず、唯一興味を示したのは
ジェシーの吹くハーモニカの音色。
そして、次第に近づいていくジェシーとウィリーの気持ち。

この辺、丁寧に描いています。


私が興味を示したのは、
①ジェシーの部屋💛
  2階の海に面した部屋で、窓が大きく凄い開放感。
  こんな素晴らしい絶景の部屋を提供してくれるなんて、
  それだけでも里親の愛情をたっぷり感じられる・・・
  のはずなんだけど。
②ジェシーがウィリーの上にまたがって乗っているシーン。
  凄い!凄い!
  シャチも芸をするし、人に懐くんだね。


このシャチ、本名は「ケイコ」といって、アイスランドで
商業捕獲されて、カナダ、そしてメキシコの水族館に
いたところを、この映画のプロデューサーに見出され、
映画出演。
この映画がきっかけで、「ケイコ」を野生復帰させると
いう運動がおこったとか。
そして、「ケイコ」は特訓の末、アイスランドの海へと
帰郷したという。

が、野生復帰が妥当かどうか?
それにかかった莫大な金額のみならず、長年にわたる人間の
飼育下にあったシャチが、野生に帰ることはできない、
人間のそばにいることの方が幸せだったとの意見もある。

1996年に移送され、2003年にケイコは亡くなった。

雄大な海で泳げはしたけれど、1頭でいて、人間のボートに
ついて行ったところを発見されたとある。



シャチは、単体、数頭から数十頭の群れを作って生活する。
群れは、多くの場合、母親を中心とした血のつながった
家族のみで構成される。
オスは通常一生を同じ群れで過ごす。
メスも自身の群れを新しく形成するものの、生まれた群れから
離れることは少ない。

それぞれの群れは、その家族独自の方言とも呼ばれるコールを
もち、それにより情報を互いに交換し合っている。
(この項、Wikipediaより抜粋)


群れに入っていくのは難しかったのかなぁ?
1頭でだけで暮らしていたのかな。
「ケイコ」にとっては何が幸せだったんだろう??

主題歌はマイケル・ジャクソンさんの
「Will You Be There」
Yukiko

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