孤独な少年と鯱の友情を描いたハートウォーミングな物語。撮影には本物の鯱（keiko）を起用しており、目を疑うほど人懐こく芸達者である事に吃驚。実際のkeikoの人生を追った記事を読んでみたが当時は社会現象的立ち位置で、その人懐こっさから多くの人々（特に子ども）の心を鷲掴みにしたそうな。
正直言って大感動はしないし、何となくどこにでもありそうな人間と動物との愛を描いたありきたりな作品と言ってしまえばそれまでだけど…鯱ぜ。凄いやないか、ここまで人間と心を通わせ愛される鯱を見た事あるだろうか。感動をありがとうやな…。劣悪な環境で過ごすkeikoの為に多大な寄付金が寄せられたのも頷ける。
心を開くのが孤独な少年って所がまた良い設定。孤独という同じ境遇にいる者同士、どこか通ずるものがあったから。少年が非行に走りそうになっても更生できたのは、まだ何色にも染まる時期で、尚且つ鯱との出会いや存在が大きかったからこそだと思う。
タイトル『フリーウィリー』の意味も終盤に分かる。
