このレビューはネタバレを含みます
性格の異なる双子の物語。
キャルの行動が致命的な悲劇を引き起こしたかのように描かれているが
父アダムの行動もかなり問題では。
先物取引で大金を稼いだキャルの行動が気に入らなかったとしても
アーロンのことを絶対善として扱い
キャルを感情的に批判するのはどうなのか。
やさしく諭すべきだったのでは。
そうしていたら何も起こらず映画としての盛り上がりに欠けるので
映画としてはもちろんこれでいいのだが。
冒頭の銀行から出てきた女性を尾行し、家に石を投げるシーンから
それが母親だと明かされるまでの流れがいい感じ。
奇行青年だと思っていたキャルに一気に感情移入できる。
アーロンの彼女のアブラは前半ではあまりいい印象ではなかったが
どんどん天使のような存在になっていく。
ラストの後味の良さも、正論を説くアブラの手柄。
「アーロンと交際しているのにキャルとキスするなんて軽い女だ」
という批判もあろうが、天使は誰をも愛する存在なのだ。
最後に父アダムがキャルに「あのうるさい看護婦を替えろ」と伝えるのが最高。
善良すぎる父に耐えきれず、双子を出産後家をでたという母。
この事件がそもそもの源泉であることを考えると
主役は父アダムともいえる。
原作小説ではもうひと家族が登場して
父アダムの人生が描かれているそうなので
いずれ読みたい。
すぐ壁にもたれかかる(全身だったり、頬だったり、髪の毛だったり)ジェームス・ディーンが可愛い。人によってはムズムズするのだろうが。
2021.5に47-48mのうかれて車を買うシーンの数秒〜数十秒見逃したが、2023.12に見た。
※2021.5 BSプレミアム。