強大なミケーネ帝国の戦闘獣軍団に玉砕覚悟で出撃する兜甲児のマジンガーＺ！ だが奮闘虚しくあわや！ と思われた時、颯爽と出現するグレート・マジンガー！
当時、ヒーローがボロボロになり、新ヒーローが助けに登場する作品があっただろうか？
いや、ない！
子供たちはどれだけ衝撃を受けたことか（実は事前にテレビマガジンを読んで知っていたんだけどね）。本作が後のアニメ、特撮作品に与えた影響は大きい。また脚本、作画、演出、音楽、声優陣など全ての面において絶好調なので、アニメーション映画としての完成度も高い。ロボットアニメファンだけでなく、従来のアニメファンにとっても必見の傑作アニメーション映画なのだ。
残念なのは
・暗黒大将軍が戦闘獣を機械獣と呼んでいる（絵コンテ段階のミスだそうだ）。
・剣鉄也と兜博士の声がＴＶアニメの『グレート・マジンガー』と違う（暗黒大将軍も声が違うが、本作の小林清志さんの方がＴＶ版より100倍イイ！）。
・クライマックスのダブルマジンガー戦のBGMが物足りない。
・『マジンガーZ対暗黒大将軍』というタイトルなのにマジンガーＺと暗黒大将軍は戦わない。同時上映の『五人ライダー対キングダーク』も五人ライダーとキングダークは戦わなかった。タイトル詐欺だ。東映は煽り過ぎだろう！（笑）
