てるる

アイアンマンのてるるのレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
4.0
「アベンジャーズIW」がこれまでの集大成的作品ということで久しぶりに主要作品を観直します!

もちろん今回はMCUの記念すべき第一作「アイアンマン」。

当時アメコミヒーローものといえば、一部に熱狂的ファンはいるものの、皆が知ってるものでもなかった。
知名度でいえば、サム・ライミ版で成功を収めたスパイダーマンに圧倒的に劣ってたと思う。

でもアイアンマンが成功がなかったら、今のMCUの歴史は変わってたかもしれない。
それくらい重要な作品。

その成功にはやはりトニー・スタークという男の魅力、そして演じるロバート・ダウニーJrによるところが大きい。

特にロバート・ダウニー・Jrにとっては、薬物依存から抜け出して以来の当たり役で完璧にスターの仲間入りを果たした作品でもある。

死の商人で超リッチ、自由奔放、派手好きで皮肉屋、女好きというおよそ皆の考えるヒーロー像からは程遠い人物。

そんな彼に大きな転機を与えたのは自社の兵器で殺される人々を目の当たりにしたことと、インセン博士の存在。

それまで彼のお金や名声に群がってきた輩とは違い、彼を助けるためだけに命を賭した男。
今改めて観直すと、彼の「これが終わったら家族のもとへ帰るよ」という言葉が別の意味を持ってて泣ける。

そしてコミック版と比べても洗練されたアイアンマンのスーツ。
自動的にスーツが装着されていくシーンは映像ならではの感動だった。
無骨なマークⅠも何気に好きだけど。

日本でヒーローものというと、どうしたって子供向け(今やイケメン目当ての母親向け)だけど、大人こそがきっちり楽しめるあたりがMARVEL作品の強み。

それだけにジェフ・ブリッジス、テレンス・ハワード、グウィネス・パルトロウなど、こういう作品に出そうにない演技派をキャスティングしたところにもMARVELの本気を感じる。

そういえば一時期ドラマも観てたので、エージェント・コールソンが見られるのも嬉しい。

MCUの始まりとしては素晴らしい1本。



※以下は自分向けオマケ映像の記録※
帰宅したトニーを待っていたのはSHIELD長官のニック・フューリー。
完全に不法侵入です。
そして彼はトニーに「アベンジャーズ」という言葉を発して終わる。
 
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