lapin2004

アイアンマンのlapin2004のレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
4.5
MCU第1作目。すべてはここから始まった。

同年公開のMCU第2作目「インクレディブル・ハルク」の演出や映像、作品のテイストが「従来のアメコミヒーロー映画」の延長上にあるのを見ると、やはりこの「アイアンマン」こそが後のMCUの流れを作り、成功に導いたのだと思う。全体的に明るい画面、ギャグと緊張感のバランス。その具合がMCUの「レシピ」となったのだろう。ジョン・ファブローとロバート・ダウニー・Jr.の功績は大きい。

国家機関たるS.H.I.E.L.D.の「アベンジャーズ計画」が知らされたり、「私がアイアンマンだ」のシーンにより、ヒーローチーム結成への流れと、国家・人間社会との関係性が第1作目から示されたのも、後のシリーズ展開にとって大きかったと思う。DCのユニバースはバットマンがアイアンマン的な役割を担っているが、人間社会との関係性がよくわからないので、DCFU第5作目となる「ジャスティスリーグ」でも「世を忍ぶ自警団」と「突然現れた怪物」が「どこかの辺境で闘う」という、なんとも感情移入しにくい話になってしまっている。
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