このレビューはネタバレを含みます
2D字幕Dolby Atmosにて鑑賞。タイカ・ワイティティ監督らしさ全開のアクの強いふざけた作風だが締めるところはキッチリ締まっており、その振れ幅によってグッとくる場面も多い。以下雑感。
⬛︎マット・デイモン(再)は反則すぎる。ポップコーン吹いた。あと視線を感じたソーが振り向くと嫉妬したストームブレイカーがじっと見てる(?)のも笑えた。
⬛︎ Guns N' Rosesの楽曲が大きくフィーチャーされ80〜90年代のHR/HMテイストなオープニング。序盤でMotley Crueという言葉も出てきたので以後いろんなバンド名が散りばめられるのかと思って無駄にリスニングに集中してしまった。出てきたかどうかは分からないがRIOTのThundersteelは名曲です。そういやThunderは何度も出てきたな(笑)
⬛︎囚われの身の子供達を導き戦う場面が良かった。ソーの力を与える直前のヴァイキングな口上が素敵。個人的にこの映画のハイライト。
⬛︎やはりクリスチャン・ベールの演技はすごい。惹きつけられる。これだけギャグ演出が連続する中で彼が出てくると一気に緊張感が漲り、締まる。意外にソーとのチャンバラ対決が熱かった…!
⬛︎一方でジェーン(ナタリー・ポートマン)はあまり印象に残らなかった。ビジュアル的にはカッコ良かったので退場は勿体無い気もする。
⬛︎最後のポストクレジットシーンが素晴らしい。劇中からの伏線に則ったきれいなオチとして機能していた。わけのわからん謎の新キャラ・新要素の紹介じゃなくて良かった。シッチャカメッチャカとも表現できる内容の本編の後、心地よい余韻を残し劇場を後にすることができた。死んだキャラでもこういう形での再登場はいいですね。MCU前作は過去キャラの扱いもポストクレジットシーンも酷かった。
⬛︎父母姉弟に親友に戦友、そして恋人も…明るく脳筋しているソーだが、背中のタトゥーにも刻まれたその孤独を思うと悲しみを禁じ得ない。あと浅野忠信の扱いにも悲しみを禁じ得ない。