lapin2004

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のlapin2004のレビュー・感想・評価

4.5
自ら築いたGotGフランチャイズへの思い入れ、即ちジェームズ・ガン監督の「愛」を感じる作品。

その「愛」の深さゆえに冗長さや過剰を感じないでもない。ストーリーの主軸を成すロケット出生の秘密から、クイルとガモーラの絡み、クラグリンとヨンドゥのくだり等々。それぞれの悲劇的な過去を癒し救うかのようなエモい場面が多く渋滞している。また、バイクに乗ってどこ行くとかソファーの座り方がどうとかギャグがいちいちしょうもなく(褒め言葉)しつこい。しかし悪い印象は全く無い。そこにあるのは「愛」だから。

個人的に「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」(2022年)には「愛」が全く感じられず、こちらの「愛」も醒めかけていたが、MCUを去るジェームズ・ガン監督によって温かい気持ちを取り戻させてもらえたようだ。エンドロールに散りばめられた過去の名場面に万感の思い。特に、姉への嫉妬とコンプレックスに狂う殺人マシーンとして始まったネビュラの変遷は実に感慨深い。ドラックスが「根っからのお父さん」で、ネビュラは何だ、「怒ると怖〜いお母さん」にでもなってゆくのかな。子供たちと踊ったりして、何ちゅうハッピーエンドや。

あとアダム・ウォーロックは良いキャラだったなー。また見たい。
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