も

散歩する惑星のものレビュー・感想・評価

散歩する惑星(2000年製作の映画)
3.5
ロイ・アンダーソン監督作品、初観賞でした。
白塗りで動きも感情表現も控えめな登場人物たち、生きているのか死んでいるの
か。
この世界は不条理な出来事ばかり、でもそれをどうにかしようとするでなく、淡々と受け入れて過ごす。多分心はとっくに壊れていて、傷つくこともないし、楽ではあるんだろう。。
この世界の住人たちに共通するのは、未来に対する希望が抜け落ちているということ。

生きているのか、生かされているのか。
この映画を観賞している自分も含めて。

もしこの世を作った神様的な存在が居たとして、この世は箱庭みたいなもので、神様の気分一つでぐるぐる掻き回されたり、壊されたり、直されたりしてるのかな、だったら、未来とか希望とか努力とかどうでもいいんじゃ…などと自分の思考も滅してしまいました…

普段意識する事のない、自分自身の奥深くの、薄暗い部分をつついて来るような映画です。
(でも他のシリーズも観賞しようと思いました。)
も