スガシュウヘイ

散歩する惑星のスガシュウヘイのネタバレレビュー・内容・結末

散歩する惑星(2000年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

如何とも形容しがたいサイコワールド。
正気の世界ではない。

登場人物は全員、野性爆弾くっきー並みの顔面白塗りだ。というか、この映画全体が、彼の頭の中を具現化したような意味不明の掟で貫かれている。
まぁ、こんな表現をしたら両者に失礼なんだろうけど。


個人的には、キリスト関係のシーンで笑ってしまった。

磔が取れて宙ぶらりんになったイエス・キリスト。
ゴミ山に次々に捨てられていくイエス・キリスト。
段ボールの底がぬけて散乱する小ちゃいキリスト。
ジァイアントスイングで飛ばされるでっかいキリスト。

うーん、文字で書いてるだけでも面白い。不謹慎にも程があるが。


また本作は、シーンひとつひとつが、芸術性に溢れている。意味はわからないが、とにかく無心に、この空間を愛したい。


公開:2000年(スウェーデン)
監督:ロイ・アンダーソン
受賞:カンヌ国際映画祭審査員賞