モールス

ウンベルトDのモールスのレビュー・感想・評価

ウンベルトD(1952年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦前のローマが舞台です。当時のイタリアは軍事費の増大などで、国民の生活は逼迫して、特に社会的弱者の老人には厳しかったみたいですね。年金の支給もごく僅かで、家賃の工面に四苦八苦する老人ウンベルトの悲哀を描いたネオレアリズム作品です。戦争が陰を落とす時代ですので、社会や人は弱者にどうしても冷たくなります。しかし暗闇の中にも、大家の使用人マリアや愛犬が与える光もありました。「自転車泥棒」と同じく、辛い時代の庶民を描いた名作です☆ちなみに、私は「イタリア映画三大巨匠名作集」を購入して観ました。値頃なDVDボックスですから買いやすいですよ(^-^)本作は、以前は日本語字幕のメディアがなく、観る機会は少なかったと聞いてます。
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