「12人の怒れる男」において、陪審員9番が老人の孤独を言葉にするシーンがあり、大変印象に残っています。
ウンベルトDもまたそうした作品で、当時のインフレ極まる戦後イタリアにおいて透明化された老人の孤…
僅かな年金で暮らす元公務員の独居老人。
家賃滞納によりアパートを追い出される。
想い出の品を安値で買い叩かれ、知り合いには丁重にあしらわれ、社会全体の冷たさが突き刺さる。
いっそ開き直って生きる方が…
物乞いを見て、飼い犬のフライクを使って真似するシーン。人間という生き物がどのようなものかが詰まっている。自分で金を無心するのは、プライドが許さない。整ったスーツや帽子は売らずに着続ける。だが、金は欲…
>>続きを読む