スクリーン2番

新幹線大爆破のスクリーン2番のネタバレレビュー・内容・結末

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

キアヌ・リーブス主演の「スピード」より公開が前。発想でハリウッドを先駆けた1作。
新幹線のぞみ109号に爆弾が仕掛けられてしまう!というストーリー。その爆弾は時速80kmを下回ると自動的に爆破する仕掛けらしく、新幹線は停車できないまま乗客を乗せて博多を目指す。
犯人役は高倉健。配役の時点で、犯人に共感してほしいのが分かるよね。犯人側のバックボーンも描く必要ないんじゃない?って部分も高倉健だから描く。「犯人=悪」で映画を作った方が分かりやすくない?でもそうしないのは犯人役が高倉健だから。
高倉健だから犯人側の犯行動機も深堀するし、ドラマも丁寧に撮る。高倉健だからね。

なかなか緊張感ある。ハラハラドキドキ。展開も二転三転で飽きさせない。警察との攻防も面白い。まあまあ上映時間の長い本作だけど、長さが苦にならないどころか、逆に長いのが嬉しい。オチとか詰めの甘さとか気になる部分は要所要所であるけど、昔の日本には活気があったんだなと映画を通して感じることが出来て楽しかった。
俳優達の汗ばんだ、脂ぎったテカテカの浅黒い肌は昭和映画にありがち。眉毛の濃さも昭和!男臭さが全体的に昭和を感じさせた。