みかんぼうや

最強のふたりのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
3.6
以前から気になっていて、ついに視聴。物語や舞台設定は大きく異なるが、生活上に色々と制限があるエリート階層と社会的地位が低いやや荒くれもの気質の全く立場が違う二人が、お互いを知り、絆を含め、お互いの世界を認めていく、というテーマはアカデミー賞受賞作の「グリーンブック」によく似ている(その二人が黒人と白人のペアであることも)。

しかし、「グリーンブック」は人種差別という負の歴史がストーリーの根幹にあるのに対して、本作は人種や障害に対する差別を色濃く描くわけではなく、2人がともに過ごす時間を経て、それぞれの人生の可能性や世界を広げていくことが主軸となっており、作品全体としてはよりポジティブなエネルギーをもらえる作品だと思う。

どちらが好きかはそれぞれの好みに分かると思いますが、グリーンブック等の作品が好きな方は、楽しめる作品ではないかと思います(逆もまた然り)。個人的には見た後に色々考えさせられるのはグリーンブック、ポジティブなエネルギーをもらって、「明日からも人生楽しもう!」という気持ちになれるのは本作品でしょうか。

あれ?そう考えると当たり前だけどやっぱり全然違う映画ですね。

ちなみに、両作品ともに実話ベースで、この作品については、実在する主役2人のドキュメンタリー映像があり(未視聴ですが)、このドラマチックな映画のどのエピソードが本物なのか、などじっくり見てみたいと思います。
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