「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリーポッター」シリーズなどの、いわゆる超大作ファンタジー系にとても苦手意識のある私。ですが、本作はあのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品ということもありチャレンジ。正直なところ、話的にはまだ序章なので、ストーリーラインについてはどうなるか分からないものの、設定は意外と苦手ではなく、思った以上に楽しめました。
基本的に超大作ファンタジーが苦手な最大の理由は、分かりやすすぎる勧善懲悪＆予定調和のストーリーが苦手だから。マーヴェルなども観ず、派手派手CG映像にも惹かれないタイプなのですが、本作はそのCGが創り出す世界観にすんなり入り込めたように思います。
ファンタジーが苦手と言いながらも、TVドラマの「ゲーム・オブ・スローン」は、人生で観たTVドラマでの中でも「ブレイキング・バッド」と並び最も好きな作品で、ああいった勧善懲悪ではなく、それぞれの勢力にそれぞれの正義があり、その主義主張のもと利権争いを行い、予想外の裏切りや死が起こるような展開は大好きなので（形は違いますが「進撃の巨人」も同様に大好きです）、これからはそういった展開も期待したいところです。
ちなみに、この作品を約40年前に、あのデヴィッド・リンチがどのように作ったのかも、本作を観て大変気になりました。評価はリンチ作品の中でも最低レベルに低いようですが（笑）。
