首から下の感覚がない車椅子生活の男とがさつで所々常識がない男の友情物語。
フィリップが金持ちかつ性格がいい人間というのがある意味新鮮。こういう映画って偏屈ジジイと好青年とかが典型なのに。
多分、実話をもとにしているのと、「〜であるべき、〜が典型」という偏見をテーマにして障害者を他人と違うと決めつけて特別扱いするのと重ねてるのかなと。
そしてこの最強のふたりの仲が悪くなる気がしなかったのも残念。観てないけど「ブラインドスポッティング」みたいに白人と黒人の間の根底に眠っている偏見。導火線に火は点いているけどずっとくすぶっているような感覚をどこかで爆発させたり、自然消滅じゃなくて喧嘩別れした方が色々やれることはありそう。これも偏見だけど。
少なくとも映画におけるドラマチックさはないし、障害者用のチョコとかマジで不愉快になる点が多い。テーマにあえてそぐわない様な台詞や展開をわざと入れて強調させてるのも個人的には失敗してるなと感じました。
