みどり

ミツバチのささやきのみどりのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.5

定期的に行われている街の上映会で映画を見て笑ったり目を逸らしたりする様子を眺めながら
あれはどうなったの?なんで?とすべてのことに疑問をもっている純粋な子供の視線がまっすぐでいて時に哀しい

足で踏みつぶされていらないものにされたきのこを見たり、路線に寝転がってただ汽車を眺めていた時、アナは一体何を思ったんだろう

歴史的背景がよくわからなかったので調べてみたところ1940年頃はスペイン内戦が終わった頃
その中にあったフランコ独裁政権は国民がとても口を出せる世の中ではなかったそう
建物にあるたくさんのちいさな穴(のように見える)に人が入っていく様子は巣に戻る蜂に見えなくもないし、六角形の窓も、閉じ込められている蜂たちも
漠然と、ミツバチのささやきというタイトルはこの時代の人々のことなのかなと思った

なんでも素直に受け入れられることは憧れるけれどそれが時に残酷
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