けーな

山猫のけーなのレビュー・感想・評価

山猫(1963年製作の映画)
3.4
巨匠ルキノ・ヴィスコンティを語ることは、簡単ではない。それに、私には、まだまだヴィスコンティの良さを理解することが難しい。

この映画は、滅びゆく美学を表現しているのだろうと思う。

主役のバート・ランカスターが、凋落するイタリア貴族を演じていて、見事だった。

なんせアラン・ドロンのファンなので、今作もたまらない。アラン・ドロンは、懐の深い男よりも、まだ若くて青二才って感じの役が、ほんとに似合う。そんなところに、儚さと哀愁を感じるのだ。
しかし、イタリア語の今作では、アラン・ドロンのイタリア語は、吹き替えである。アラン・ドロン自身の声ではないのが、ファンとしては、がっかりだ。

音楽は、「太陽がいっぱい」「ゴッドファーザー」でお馴染みのニーノ・ロータ。物悲しい旋律が素晴らしかった。
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